停留所の例( Gaisano Country Mall にて)。本来、ジープは停留所においてだけ、客を拾っていいことになっている。しかし実際には、交通管理官が目撃していなければ、どこでも客を拾う。乗るときはタクシーを捕まえるときと同様、人差し指をあげて運転手に合図をする。何をしなくても、道を歩いていると、減速し、クラクションを鳴らし、「おい、乗らないか」という顔する運転手が多い。フィリピンは徹底した資本主義型の競争社会だ。
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出発を待つ乗客。ターミナルでは、ジープはほぼ満席となってから出発する。車掌はよく「もういっぱいだから途中停車せずに終点まで行くよ!」と嘘をついて客をよせ、途中でなおかつ客を拾って、無理に積め込む。そんなの序の口だ。また、いくつかのジープが停車中の場合、自分のジープを選んでもらう手口として、エンジンを吹かしながらほんの少しだけ動き出す。客は「あっ、もう出る!」と思って焦って乗車するが、ジープはやはり何分か待ち続ける。こういうことを何度か繰り返す。さすが...
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ラッシュ時は結構混む。天井が低いため立つことは不可能だが、運転手や車掌に誘われてちょっとした場所を無理に使う。なお、初めて乗る人は首をひねるが、乗客はジープの後方から席をうめていく。
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それは、車掌が同乗していない場合、運転手にお金を渡す必要があるからだ。やはり前が便利じゃねぇか、と思われるかもしれないが、後方の乗客の運賃は人から人へと、ご覧のように手渡しで運転手まで届く。前方に位置されている分だけ、人のお金を扱わなければいけないわけだ。
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運賃は最初の5キロあたり約 5ペソと決まっている。(正式には 5.50 ペソに値上げされたが、実際に50セントを払う人はほとんどいない。)メーターや運賃表などないため、車掌や運転手がすべて頭で、誰がどこからどこまで乗ってかを記憶する。なお、運賃は乗車時、途中、下車時、いつでも払ってよい。タダ乗りは簡単にできそうだが、顔を覚えられ、次回出くわしたときはリンチされるので要注意。(フィリピンに来てまでタダ乗りするわけないか。)
ところで、日本のバスでお馴染みのブザーはないが、途中で降りたい場合はどうするか。実は、硬貨で手すりを「カン!カン!カン!」と強く叩き、「ルガー ラン」と叫ぶ。これが正しい下車作法だ。
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